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設立目的(定款第3条)
  沿岸海域の実態把握や修復・改善、沿岸海域の適切な利用のために必要な調査研究に関する事業を行い、里海づくりに関する技術の開発や普及などを通じて、学術と地域の経済や文化との融合を図り、沿岸環境と人間社会の共存に寄与することを目的とする。

  

事業内容(定款第5条)

 
   特定非営利法人は、定款第3条の目的を達成するため、次の事業を行う。

① 沿岸環境の現況を把握するための調査研究に関する事業
② 里海づくりのための調査研究、技術開発に関する事業
③ 沿岸環境の現状、課題・問題点及び里海づくりに関する広報や提案など、里海の推進、振興、普及に関する事業
④ その他この法人の目的を達成するために必要な事業

 

2015年度活動内容


2015年 4月
-2016年3月


里海づくりのための調査研究,技術開発に関する事業

  (公財)おかやま環境ネットワークの研究助成金200,000円及び貝殻利用研究会(事務局:全国漁業協同組合連合会)からの委託費676,080円を受け、沿岸海域における物質循環の促進のための技術開発の一環として、海中に多く浮遊する有機懸濁物や海底に堆積した有機物のこれら小型動物群集による有機物の取込・分解の実態とその定量的機能を明らかにするための調査・実験を行った。
  19~57ヵ月間,異なった4海域に設置し小型動物を増殖させた動物相の異なる8検体のカキ殻基質(径15cm、長さ30cm)を用いてこれらをそれぞれ水槽内に収容し、実海域で採取した有機懸濁物を投与してその取込を再現するとともに、その間の水槽内のSS、TOC、DIN等の経時的変化を追跡することにより、取込速度等やその後の分解・排泄を通じたC・N・Pのフラックスなどを定量的に把握しようとした。その成果は、「貝殻に増殖した小型動物群集の物質循環促進機能に関する調査報告書」としてとりまとめた。



2015年4月
-2016年3月



 
里海づくりの広報,推進,振興,
普及に関する事業


  “全国アマモサミット2016 in 備前”が、岡山県備前市日生町において201663日~5日に開催さる運びとなり、「“全国アマモサミット2016 in 備前”実行委員会」が2016529日に設立され、大会長に吉村武司備前市長,実行委員長に里海づくり研究会議の田中丈裕事務局長が就任、事務局を備前市まちづくり部まち産業課に置き,201573日には幹事会が発足、開催準備作業がスタートした。
  これまでに
5回の幹事会、2回の実行委員会が開催されたが、柳哲雄副理事長、松田治理事、清野聡子理事を始め、里海づくり研究会議としても、企画立案,関係機関との調整,沿岸環境関連学会連絡協議会ジョイント・シンポジウムとの共同開催、協賛の要請などに全面的に協力し、成果を挙げた。また、田中丈裕事務局長は2015102日~4日に開催された“全国アマモサミット2015 in くまもと・やつしろ”に参加し、次期開催地の代表として、「備前岡山“日生(ひなせ)千軒漁師町”~〈アマモとカキの里海〉これまでとこれから~」と題した講演を行い誘因活動を行った。

2015年4月-2016年3月        2015年4月、公財)おかやま環境ネットワークに「里海づくり研究部会」が設置され、里海づくり研究会議の田中丈裕事務局長が部会長に就任した。この部会は、岡山県、備前市、笠岡市、生活協同組合コープおかやま、市民活動グループ、関連企業、有識者、日生町漁協などで構成され、沿岸環境保全、海洋教育、里海づくり、森里川海の連携強化等を推進していくための実践的な活動母胎として毎月1回開催された。

2015年4月
ー2016年3月
 (公財)おかやま環境ネットワーク里海づくり推進部会との協働により、  “全国アマモサミット2016in 備前”のプレイベントとして、20151010日に日生町漁協多目的集会室において「アマモ場再生活動30周年記念シンポジウム~地域と世代をつなぐ~」を開催した。
  岡山県下でアマモ場再生を始めとした沿岸環境保全活動に取り組む漁業関係者、市民団体、小学校、中学校、高校など
8団体が一堂に会して活発な意見交換が行われ、アマモ種子の選別や種播き、アマモポッド作成などのイベントも催された。県外からの申込みも殺到して参加者数は260名にも及び、地域と世代を越えて大いに交流が深められた。

2015年4月
-2016年3月
  国土交通省中国地方整備局宇野港湾事務所との協働により、岡山県における教育関係者の海洋教育に関する意識調査を実施し、また,教育関係者を対象とした“みなと学習会”を企画開催した。
  意識調査としては,、岡山県教育庁、岡山市教育委員会、岡山市小学校長会、倉敷市教育委員会、倉敷市小学校長会、岡山市
ESD推進課、岡山市環境局、岡山市内小学校7校、岡山県下中学校2校、岡山県下高等学校2校の教職員を対象に、海洋教育に関する考え方や取り組み方針についてヒアリング調査を実施した。
  また、意識調査の結果を参考として“みなと学習会”を企画立案し、岡山県・岡山県教育委員会・岡山市・岡山市教育委員会・岡山
ESD推進協議会・倉敷市・倉敷市教育委員会の後援の基に、2015820日、水島港玉島ハーバーアイランド港湾緑地において開催した。実施内容は現地観察会(小型動物観察会、プランクトン観察会)と二つの講義で、講師として、里海づくり研究会議の柳哲雄副理事長、片山敬一理事、田中丈裕事務局長が務めたほか,岡山県水産研究所の協力を得た。これらの成果は、「平成27年度みなと学習会報告書」としてとりまとめた。

2015年
7月1日-2日
  東京大学海洋アライアンス主催により、201571日、東京大学弥生キャンパス中島ホールにおいて開催された国際シンポジウム「オーシャンヘルス・インデックスを用いた地域アセスメントの可能性について」 Regional Applications and Nexus of the Ocean Health Index に田中丈裕事務局長が招聘され、Working with multi-stakeholders to revitalize satoumi を発表し、里海づくりの優良事例として評価された。
  また,翌7月2日のワークショップにも参加を依頼され、オーシャンヘルス・インデックスの我が国沿岸地域への応用の可能性について議論した。


2015年11月
17-19日
  ベトナム政府、ダナン市、PEMSEA(Partnerships in Environmental Management for the Seas of East Asia)、UNDP(United Nations Development Programme)などの共催により、2015年11月16~20日、ベトナム・ダナンにおいて、「Global Targets Local Benefits」をテーマに開催されたEAS(East Asian Seas)会議2015に、柳哲雄副理事長、松田治理事、日高健理事、田中丈裕事務局長が参加した。

2016年
1月9日
  清野聡子理事が企画責任者となり、2016年1月9日、東京海洋大学白鷹館において、沿岸環境関連学会連絡協議会第31回ジョイント・シンポジウム「海岸環境の保全・再生と防災・減災」を開催した。 社会的にも関心が高いテーマであり、120名以上の参加者を得て、未曾有の津波で被災した日本での海岸事業、調査研究の事例をもとに、世界において抜本的な見直しが始まっている中で、学の再構築を目指した活発な議論を行われた。.田中丈裕事務局長も清野理事とコンビーナーを務めるとともに、“「里海」地域づくりからの視点”の演題で発表したほか、総合討論の座長を務めた。

2016年
3月26日
  田中丈裕事務局長が、山本民次氏(広島大学)、大嶋雄治氏(九州大学)、西川哲也氏(兵庫県水産技術センター)とともに2016326日に東京海洋大学において、日本水産学会水産環境保全委員会シンポジウム「栄養塩添加による漁場生産力の向上」を企画開催し、コンビーナー及び座長を務めた。漁業現場で最も大きな問題となっている貧栄養化対策として関心が高く、会場はほぼ満席となり、その是非を問う基本的考え方や賛否の議論も含め、今後進めるべき方向性を示唆する有意義な議論が展開された。

2015年4月
-2016年3月
  

  平成274月から平成283月にかけて、岡山県備前市、岡山市、福岡県福岡市、熊本県八代市、広島市、香川県高松市、東京都などにおいて18回に亘る「里海」に関する講演活動を行い普及啓発に努めた。





2015年
5月   





その他目的を達成するために必要な事業


  ㈱エイト日本技術開発から依頼により、岡山県の重要港湾である水島港特定港区域の一部である倉敷市小原地先海域環境改善に関する調査研究について、柳哲雄副理事長、大久保賢治理事及び田中事務局長により技術的助言・指導を行った。

2015年5月
11日-14日
  2015年5月11日~14日に、松田治理事、片山敬一理事、片山了介氏(事務局)が韓国の沿岸事情の把握と現地での交流を目的として韓国の西岸と南岸を訪問した。韓国海洋技術院(KIOST)名誉研究委員の安熙道博士に総合的な調整・案内役を務めていただき、木浦の木浦海洋大学と釜山の釜慶大学では、両大学主催のセミナーにも参加し情報交換や交流を行った。

 2015年11月
-2016年3月
 環境省により、“瀬戸内海の環境保全を目指す企業向けESD 支援プロジェクト”が立ち上げられ、田中丈裕事務局長が依頼を受けて検討会委員として参画、2回の検討会と1回のESD 推進のための企業向けセミナーを経て、森里川海のつながりを意識した瀬戸内海保全のために、4つのプロジェクト参加企業のESDモデルプログラム作成に協力した。

 2015年
11月-12月
 国際協力機構JICAから海外研修員の研修指導の依頼を受け、20151111日~13日にはチュニジア中央政府、県、漁民代表から1名ずつ計3に資源管理の基本的考え方と具体的な資源管理手法について技術指導を行った。また、20151214日~16日にチュニジア政府の生物学者と潜水士1名ずつ計2名に対し、水産環境整備事業計画論及び人工魚礁モニタリング調査技術等について技術指導を行った。

2015年
11月22日
◆   20151122日、フランス海洋学会のセカルディ会長ほか15名の海洋学者が、小松輝久博士(東京大学海洋研究所)とともに岡山県備前市にある日生町漁協を視察に訪れた。田中丈裕事務局長から「日生におけるアマモ場再生活動30年の歩み」について説明し、その後、当初からアマモ場再生の中心的な役割を担ってきた日生町漁協のリーダーである3名の漁師達(磯本洋氏・川渕義徳氏・藤生泰三氏)と、小松博士の通訳を介して熱心に意見交換が行われ、「今の水揚げを増やすことが目的ではない。子の代には今より豊かな海に、孫の代にはさらに豊かな海に・・・」との漁師達の熱い思いに一同感銘を受けた。夕刻からは岡山市において、奥田節夫理事長の出席のもと、日生で獲れた魚とカキを供して懇親会を催し大いに交流を深めた。

2015年
12月1日
 2015121日、香港科技大学の李行韋教授と祭景華博士、香港政府高級漁業主任の朱振華博士が我が国の海面養殖業に関する調査の一環として日生町漁協を訪れ、同漁協の天倉専務から「日生におけるアマモ場再生の取り組みとカキ養殖事情」について説明した後、柳哲雄副理事長及び田中丈裕事務局長から持続的養殖生産確保法など関係法令や養殖技術等に関して説明し、意見交換を行った。

2016年
3月4日
 「瀬戸内里山・里海どんぐり大作戦」(愛媛・香川・岡山でのどんぐりポイント制度を活用したカーボン・オフセット商品の普及販売)が実施され、岡山では2015年に株式会社山陽マルナカの協力のもと得られた「どんぐり基金」から157646円が「里海づくり研究会議」に寄付された。

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